和歌山県その2(龍神・花園・すさみ)

日本三大美人の湯といわれる、ナトリウム炭酸水素塩泉の龍神温泉である。龍神自体は、とんでもない山奥にあると思うが、いいところである。 　紀州藩主の定宿だった上御殿は、火災後に復元されたものだが、雰囲気がよく、小さいながらに露天風呂からの眺めが良い。ここから薬師如来が祭られている温泉寺にはちょっと階段を上がれば行くことができる。 　 　高野龍神スカイラインにあるごまさんスカイタワーは護摩壇山頂上にあり、晴れれば良い眺望である。トイレ休憩や簡単な買い物もできる。 　 　花園村にある、小原恐竜ランドへ行くことにする。ここは小原鉱山跡のレジャー施設で、ヘルメットを被って坑道に入れば、ライトアップされた恐竜が迎えてくれる。ちょっとした地底探検だが、ヘルメットを被っていないと頭をぶつける。 　何度かヘルメットがぶつかったので被っていて良かったと思う。そのくらい狭いのである。子供だましではあるが、不思議な所である。 　ここへは谷に降りてゆく感じで、杉林の中、周りは花粉が降り積もっていた。煙たい感じさえするので、ものすごい量の花粉だったと思うが、ありがたいことに花粉症が発症することはなかった。 　 　すさみは荒んでいるからそういう地名がついたとも言われているが、この辺りは風が強く、その通り、枯木灘である。 　道の駅に寄り、日本童謡の国で野口雨情ゆかりの童謡のブロンズ像を見ながら、併設されている京都大学の研究所、エビとカニの水族館へ行く。二年ばかりエビとカニの里親であったが、止めてしまった。引田天功が里親になっているのを発見した。 　開け放すと猫が入るので、入り口を閉めてくださいという張り紙は笑えた。