千葉県その5(養老温泉)

養老渓谷へ行く。昼になり、何か食べようかと思ったが、意外と店が少なく、入った店も、季節には繁盛しているのだろうけれど、閑散としていた。 　ちょうどディスプレイを取り替えているところらしく、中途半端な飾りや置物などで落ち着かない。仕方がない。 　養老温泉の「ホテルＩ風呂」の湯は黒い温泉である。南関東の広くに分布する黒い温泉は、アトピーにも良いように思う。 　ここの温泉は、天然ガスと共に湧き、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ヒドロイオン、クロムイオンを含有しているらしい。 　 　露天風呂の湯の華まで黒いのが気になるけれど、よく温まるやわらかい温泉である。 　リーズナブルで気の置けない宿である。 　養老渓谷は紅葉の頃に訪れると良いであろう。新緑も美しいと思う。 　 　養老川の上流、奥養老渓谷にある粟又の滝は、幅の広い、穏やかな流れの名瀑である。滝つぼが広く、真夏なら泳げるであろう。 　 　水は美しく、気持ち良さそうである。近所の子供が羨ましいことである。