京都府その2(北野天満宮・晴明神社・京都御所)

受験期には何かとお世話になる天満宮に奉納されている絵馬を見ると、自分もお願いしたけれど、都合の良いお願い事がたくさんあって楽しい。 　 　合格祈願は普通なのだが、その内容はすごい。 　十校くらいの学校名が並んで書いてある。全部合格したいらしい。 　自分の名前や学校名のまわりに花模様が描かれていたりもする。絶対合格！の字が既に間違っているものもある。 　霹靂を飛ばしながら日夜苦労されているかもしれない菅原道真である。 　そういう私も御礼に行っていないので申し訳ない。クワバラクワバラである。 　晴明神社は最近の陰陽師ブーム(もう古いか)のおかげで賑わっていると聞くが、その何年も前に訪れている。 　 　もともとそんなに美男子にも描かれていなかった安倍清明が、やたら涼しいイデタチで漫画になり、映画化されと、美化されたからか。それとも時代が呼んだのか。 　 　テレビに陰陽師が出演したりすると、怖い話と混同されていたりして、何だかなあと思う。 　家にはその手の本はたくさんあるが、神様は一度祀ったら、ずっと続けないと祟ると聞く。 　ちょっと見聞きしただけの素人が手を出す世界ではないという感想を持つ。 　京都御所は、99年に天皇在位10年を記念して秋の公開が充実するとのことで事前に申し込みをし、初めて公開される御所の北側エリアの皇后御常御殿の書院造の建物と、襖絵で飾られた室内を外から拝観した。 　 　雅楽演奏や、五節舞いを楽しみにしていたが、見られたのは人の頭、聞けたのは大勢の人の行進の足音のみであった。