京都府その1(竜安寺・妙心寺・広隆寺)

修学旅行ではない。自分の大好きな所である。特に変わった所ではないので好きな人はたくさんおられると思う。 　竜安寺は石庭が有名である。有名でなくても、この庭ならいつまでも見ていられると思う。 　縁側に座って天気のいい日に風に吹かれて見ていたい。 　色々なことを考えるもよし、何も考えずに、ただぼうっとするもよし、である。 　時に外国の方が碁など打っていることもあり、面白いものである。 　訪れる多くの人は時間に追われてさっと帰ってしまうのに、羨ましい過ごし方である。 　さて、妙心寺は何といっても狩野探幽の八方睨みの竜がいい。丁寧な案内もありがたい。 　建物の中に入ったときの、何ともいえない空気の層が好きである。 　秦河勝創建の広隆寺は、京都最古の寺で、霊宝殿には仏像が並んでいる。 　中央奥にある弥勒菩薩には特別な思い入れがある。何故か拝観の際、弥勒菩薩を見て勝手に涙が出たことがあるからである。 　これには自分が驚いた。理由も意味もわからない。 　古来より、そういう何かがあったのであろう。不思議であった。 　この辺りを歩くときは、金閣寺、仁和寺、蓮花寺などに寄ることもある。お天気にもよるし、人の混み具合にもよる。 　 　できれば静かな中で訪れたいところである。