高知県その３(馬路村)

馬路村は高知市内から２時間ほどかかる山の中に元気に存在する村である。 　村といっても閑散としているのではなく、柚子をはじめ山の幸が豊富で、他の地域と合併もせず、頑張っているようである。 　特産の柚子は原液の瓶も売られているが、｢ごっくん馬路村｣という飲料や、柚子味噌、柚子唐辛子、柚子飴などに加工されている。どれもまろやかな味わいでくどくなく、なかなか美味しい。 　 　馬路村には温泉があり、ＰＨ８を越える肌にヌルヌルつるつるで面白い。ナトリウムカルシウム炭酸水素塩泉で、火傷やリウマチ性疾患にも効くらしい。半露天風呂に、季節がら柚子がたくさん入っていて良い香りが楽しめた。日帰り温泉もやっている。 　 　宿の部屋は杉のログハウスメゾネットツイン、デッキつきという贅沢でありながら、一人一泊二食つき８千円ほどというリーズナブルで嬉しい価格であった。 　近所にコンビニは無い。商店も日曜祝日は営業しない。お茶は自販機が多少ある。宿では食事ができるので困りはしない。 　宿のまん前に森林鉄道とインクラインがあり、乗り物好きには外せない。両方とも一人300円で乗れる。運転のオジサマたちが親切に応対して下さる。毎日、施設をきちんと管理整備されている。 　もう少し山奥へ行けば、魚梁瀬(やなせ)森林鉄道にも乗れる。こちらは一人400円である。ここにも日帰り温泉施設がある。もっと奥に有名な杉の木があるらしいが、行くには日が暮れてしまう。時間的に無理であった。 　 　以前森林鉄道が走っていた跡がところどころに残っており、その筋の方には有名と思う。 　夜になると真っ暗になり、星がきれいなところである。夏には蛍も舞うらしい。良いところである。