北海道その47(苫小牧、鵡川〜夕張へ)

夕張の街が破綻した。様々な施設がなくなってしまうのではないかと心配になり、出かけていった。そうでなくても夕張はダム建設が進み、水没する街があるので、その前に見に行こうと言ってはいたのだ。 　 　まずは苫小牧へ行く。旦那の知る苫小牧は、遥か昔らしいが、先日、高校野球で準優勝の駒大苫小牧高校は旦那の知る小学校や家ととても近いらしい。街には｢駒大おめでとう、お疲れさま、ありがとう」などの垂れ幕が見られた。 　駅に近い公園の一角に昔の山線の機関車が置いてあるというので探す。見つけられないので、駐車場のオジサンに聞いたら目と鼻の先だった。なるほどひっそりと置いてある機関車には客車も着いていて、当時の雰囲気を感じることができる。 　鵡川ではちょうど、一両の電車がすれ違う時間だった。駅前の広場は静かで、ひたすらユリの花がきれいだった。駅の売店のオバサンに近くにあると聞いていた機関車の場所を聞くと、大変丁寧に教えてくださる。実に素朴で親切。そのお話に従って道を進めると、確かにあるが事務所の庭にあるので、誰かの物なのだろう。写真だけ撮らせてもらう旦那。 　後でわかったのだが、鵡川にあったこれは私の思い違いで、あることなど知らなかったことになる。出合えたのは不思議である。 　追分インターから夕張まで、高速道路に乗ったが、みな速い。一般道でさえどんどん追い越して行く車たちだから、高速を80キロで走るわけがない。よそ者は違反して迷惑かけられないからと思いながら、制限速度で走るのが迷惑のような道路である。 　 　夕張は前と同じように静かで広い感じがした。細かな商店街がなくなって、ホテルの駐車場になっていた。駅に近いところのコンビニを過ぎたら、岩見沢の近くに行くまでおそらくコンビニはない。ホテルも前に使わせてもらったときと部屋が違い、ちょっとガッカリしたが、食事がバイキングで、まあ気楽である。風呂が温泉になっていたのは嬉しいけれど、眺望がないのは残念。多くを期待してはいけないのだ。 　 　明日は夕張をゆっくり見よう。そう思いながら爆睡した。