北海道その32(網走〜知床)

何回も北海道に行っているので、順を追っていくと、またオホーツクである。飛行機で女満別空港へ降り、網走から知床方面へレンタカーで向かう。 　北浜駅へ寄り、海岸線が一望できる展望台に上がり、駅をうろつく。店になっており、軽食を食べることもできる。 　原生花園駅にも寄り、道の駅を兼ねているのでトイレもあり、グッズも売られている。大型観光バスが並び、賑わいである。列車の写真を撮ろうとしたがうまく車が停められず、見送りながら撮影する。旦那が残念がっている。が、記念切符を買って嬉しそうである。 　今回は知床五湖を全て見たくて、五湖に急いだ。熊が出ていないことを祈りつつ、車を走らせれば入り口は渋滞である。やっと駐車場に停め、トイレを借り、出発である。 　一湖は相変わらず広く、美しい。二湖もこじんまりしており、いつもの水鳥がゆったりと泳いでいる。が、人の数はものすごく、団体さんでごった返し、落ち着いては見られない。 　三湖からは、一般の観光客だけになり、鳥のさえずりも聞こえてくる。意外と縦長でいつまでも三湖である。 　四湖は神秘的な感じである。ここら辺は熊の領地であり、こちらがお邪魔している形である。爪あとを気にして歩く。途中山の奥のほうで何かが木を踏んでいるようなパチパチという音に緊張しながら、熊鈴を鳴らして歩き進む。結構道はアップダウンがあって疲れる。 　五湖の辺りでは目がなれてきたこともあり、キノコの類をたくさん発見できた。やっと終点、というくらい歩いたように思う。 　もうすぐ出口というところでヘビが出てきたが、向きを変えて草原に入って行ってしまった。よく見えず、種類もわからなかったが、頭が尾のように細いのが印象的なヘビであった。 　この日は知床のホテルに一泊である。ここは二度目。 　とても良い部屋で、調べたら特別室である。旧館なので新館料金で泊まれたのかもしれない。 　この時期は部屋から鮭の水揚げを見ることができる。よく浮いているなと思うくらい鮭を積んだ船からの水揚げは豪快である。見ていてあきない。