北海道その30(旭川)

旭川にある、旭山動物園に行くことにする。ここへ行くのは以前から楽しみにしていた。 　周辺には駐車場がたくさんある。施設の無料駐車場があるのだが、手前のところは既に満車で奥のほうへ行かねばならない。 　これがわかりにくいところにあり、そこへ行くまでに有料駐車場がいくつもあり、その前で誘導する人につられて入ってしまいそうである。 　 　やっと無料の駐車場に着き、正面ではない入り口から入場することになった。車が入る度に砂煙が上がる。 　 　大変に賑わっており、車も人もいっぱいである。さぞかし中も混雑と思いきや、中に入ればゆとりがある。 　一つ一つの「○○館」は、そう大きくないが、大勢が行儀よくゆっくり見て歩いている感じである。起伏に富んだ地形を生かし、芝生やベンチの配置にも工夫があり、どこかゆとりを感じるのである。 　アザラシ館へ行き、トンネル状の縦筒の中をアザラシが通り抜ける様子を見ることにする。 　なかなか思うように通ってはくれず、しばし待つ。待っている間に人が増えるが不愉快ではない。 　足元の水槽からしゅっとアザラシがトンネルに入り、見物人は大喜びである。アザラシからも人間が見えているのであろうなあ。愛想が良い。なかなか可愛いものである。 　シロクマを見たり、ユキヒョウを見たり、ここ北海道ならではの生き物の施設を回って楽しんだ。 　 　エコトイレという、オガクズに混ぜて肥料にするものがあり、入ってみたが、用を足したものが見えなくなるまで心配でつい見てしまう。 　混雑する場所のトイレとしては不向きかもしれないが面白い。北海道は、こんなところでも、どこかゆとりが感じられる。