北海道その25(美深トロッコ王国)

美深トロッコ王国というＮＰＯ法人の施設に行くことにする。 　ここは、昭和60年（1985年）に廃線となった旧国鉄美幸線を利用して、当時の線路上をトロッコで往復するという楽しい施設である。 　旦那が運転することにして、トロッコの扱いを習う。自転車にエンジンがついているという感じのものである。一応原動機つき自転車と一緒で、免許がないと乗れないらしい。 　 　優先は道路なので、線路との交差では一旦停止し、左右を確認する。片道５kmというが、意外に長く感じる。 　少し走り出せば、周囲は山川、何とも心細い。途中に草刈の方がおられたが、施設の人である。音がうるさいのがせめてもの救いかもしれない。静かに走ったら何か出そうである。 　 　終点が近づいてブレーキを掛けたが、思いの他下り坂だったらしく、ガタンとなってしまった。係りの人は笑顔である。 　気を取り直して復路を行く。景色の良いところで写真を撮り、やや余裕で進む。 　少し離れた草原に狐がいた。また少し行くと狐が横切った。このところ北海道で狐を見ていなかったので、生きているのだなと安心した。 　 　ここの運営主体は、まちづくりへの貢献を目指して頑張っているという。1200円で他にはない体験ができてよい。 　真夏は混み合うらしいのでゆっくり味わいたいなら季節外れが狙い目かもしれない。