静岡県その1(熱海)

熱海は、小さい頃はよく夏休みに花火を見に行ったものである。 　　 　当時はブルーバードという車を父が運転して出掛けた。 　今のような混雑は無く、現地は賑わっているが、困るほどの渋滞とは無縁であった。 　車酔いのする私は、七つ上の姉の膝に頭を乗せ、後ろの座席で寝転がりながら移動した。 　酔いを防ぐ手段で歌った「エメラルドの伝説」‥古い。だが今でも歌えるのは笑える。 　 　海上花火は現在も夏に行われているのだと思うが、最近は夏は混むので遠慮している。 　現在は自分の愛車で、私が運転して、旦那を助手席に乗せて出掛ける。自分の運転なら酔わないのである(酔ったこともあるが)。 　行く宿は、最近は、ほぼ決まっている。 　和食が美味しい海の幸で、部屋からは海一望、風呂は温泉で何箇所もあり、貸切もできるという宿である。 　 　朝夕部屋食でお値段は張るが、納得できる。 　 　夜に海上に浮かぶ満月は最高である。打ち寄せる波音は子守唄。爆睡9時間などザラである。 　熱海の名所にはほとんど行っていないし、お土産も買わないが、温泉は入りたい。海も見たい。 　旦那も私も、疲れるとそこへ行きたくなる。 　そろそろどうかなと、旦那の顔をノゾキミルのである。