神奈川県その1(箱根)

箱根は山は険しく、芦ノ湖が美しい。 　時々山崩れで温泉供給が止まることはあるが、尽きることなくあふれ出る豊かな温泉。硫黄泉、ナトリウムカリウム泉、硫酸塩泉など、泉質も多種である。 　立ち寄り温泉が最近は多くなり、移動手段が車で、道が混んでいなければ快適な休日を過ごすことができる。 　 　御殿場のインターで高速道を降り、裏から強羅の方へ抜ける道の途中に公共の宿で「ロッジ富○見苑」というのがあり、ここの温泉はすごい硫黄泉である。 　 　風呂は普通に大きい風呂が一つ男女別にあるだけだが、湯船の中がすごい。底に硫黄の湯の華が溜まっていて、足元からモウモウと立ちのぼってくるのである。 　露天風呂はないが、仙石原を見下ろす大窓がついていて見晴らしが良い。安価で立ち寄りもでき、簡単な食事もできるのでお手軽である。 　ただ温まりすぎると後でクラッと来るくらい効く。いつまでも汗は引かない。コリがほぐれ、疲れが出る感じである。一日箱根で遊んだ後に、運転して帰るのは酷である。が、その場で宿泊したくても空いているとは限らない。 　高級旅館とはまるで違った良さがある。こういうのも楽しい。