兵庫県その1(淡路島)

西明石で車をレンタルし、明石大橋を渡って淡路島に入る。 　渡ったところで道の駅により、特産物などにチェックを入れる。 　白い橋のフォルムと海の青さが美しい。たこフェリーが行くのを見て、少しだけ乗ればよかったかななどと考える。 　淡路島は、あの阪神大震災があったことなどわからないほど、穏やかな空気が流れていた。 　島内の山は思ったより高く、起伏がある。やや意外な感じがする。 　北淡町には「野島断層保存館」があり、そのまま断層が残されていて、見学できる。 　入り口には捻じ曲がった高速道路とトラックのオブジェが、当時の被災の様子を物語る。 　断層は、わかり易く展示され、こんなに一時にズレタのかと恐怖である。地下の様子も見ることができる。 　箱庭のように模型ができており、ボタンを押すと、地面が動きながらズレて停止する。 　地震が来ている時に、このように地面が割れながら動くのは想像できないことである。 　 　外には、当時の家がそのまま展示されており、断層で歪んだ家に実際に入り、滅茶苦茶になった台所などを見て、自宅の地震対策を考える。 　きっとこうなるのであろうと想像すると怖ろしい。こんな被害の中、生きていればモウケものである。 　根尾谷の断層資料館にもあったような「地震体験」のコーナーでは、機械で震度7を作り出して揺れを体験できる。 　「来る」とわかっていて身構えていても、はじめの揺れは衝撃である。突然この揺れが来たら、まず歩けない。ソファーに座っているのに掴まっていないとダメである。 　 　作り物とわかっていても手に汗を握ってしまう。貴重な体験である。