北海道その49(旭川〜白金温泉)

大きな飛行機なのに大変に揺れて、着いてほっとした。旭川空港の外の寒暖計、既に７度代の気温らしい。10月のはじめなのに、冬だ。 　空港のレンタカーは珍しくオリッ○スレンタカーでお願いしてあった。小型のつもりが1500ｃｃのイン○レッサ。セダンで後ろにトランクがある形は久しぶりだが横幅はヴィッ○と変わらないのだから気にしないことにした。結構ハシリが良く、楽だ。 　白金温泉へ行く前に、旭岳ロープウエイに乗ってみたいと思い、旭岳温泉まで車を走らせる。ビジターセンターに寄ったが、きょうは運休だとわかった。この風雨の中、運転して上に行ってもおそらく何も見えないし、この服装では凍える。センターには係りの人しかいない。旭岳情報満載。９月１１日の羆とのニアミス情報もあった。ロープウエイからも目撃されているらしい。まだ冬眠前なのだろうか。 　 　ここにいても仕方がないのできょうの宿へ向かうことにする。 　発見されたときに｢宝｣と言われた白金温泉のホテル。温泉は最高に泉質がよく、肌にもあたりがよく、いつまでもポカポカして気持ちがよい。コリも出るしほぐれる。ゆっくりしたいからと取った宿はのんびりできて良かった。適度なご馳走も部屋食で本当にゆったり。昔風の宿の造りであるが、それもまた一興。 　大浴場への日帰り入浴客がバスツアーで来るので、風呂が混雑。それさえなければ最高だ。 　翌日、望岳台へ行き、大雪の山々を眺めようと思ったが、低気圧の影響もあり、天気が悪い。はたして温度があるのだろうかというほど寒い。雨風で芯まで冷え切ってしまった。紅葉も今ひとつだ。 　場所を変えようと、十勝岳温泉へ向かう。こちらは更にすごい。雪だ。昨日あたり降ったのだろう。駐車場はシャーベット状の雪で歩きづらい。何を見ることもできないので、諦めて宿近くにある砂防センターに寄ることにした。 　 　砂防センターへの観光客は少ないらしく、大変歓迎され、普段は入れない十勝岳観察、緊急時のデータ室も見せていただいた。砂防の様子が良くわかり、小さいながら充実した施設である。噴火の際は緊急雛場所ということで温泉街から二百何十段かの階段がつけられている。眼下に宿泊のホテルが見えるのだ。もうそろそろ噴火してもおかしくない時期らしいが、兆候がないと聞いて安心した。 　写真は雪の十勝岳温泉駐車場。