北海道その42(瀬棚)

瀬棚の海は美しいが、その海岸線は大変険しいという。三本杉岩なるものやロウソク岩などがあり、昔の火山の火道だけが残ってそうなったらしい。きょうはそれを見に行く。 　道すがら、花旅キャンペーンのスタンプを求めてキャンプ場を訪ねる。一気に山を登る。海に面してギリギリに山が迫り、不思議な地形だ。ここの展望台からは日本海一望、あの奥尻島も見える。あの津波の際はこの辺りにも被害があったろう。 　尾根伝いに島牧の方へ向けての山があり、キャンプ場のバンガロー近くでやはり熊出没の看板に出会う。何もない原っぱが広がっているので驚く。道内は全て熊地帯なのだと思ったほうが良さそうだ。 　民族資料館に行き、今昔の瀬棚町と、日本初の女医さんの話や、土器、生活用品などを見学する。向かい側が小学校なのだが人の気配が無いが、生きている学校らしい。きれいに整備されている。校庭の変わりに立派な体育館がある。 　さて、いよいよ三本杉岩へ行く。昔はこの辺りには列車が走っていたらしく、例のごとく旦那は意欲満々だ。昔の地図には海岸に水族館があったらしいと知ったが、見当たらない。海洋研究所の事務所になっているところがそうだと思う。 　堤防がやけに新しく頑丈だ。やはり例の津波のせいであろうか、新築の家がずらっと並ぶ。三本杉岩は海の中にドーンと立っている。カモメが沢山おり、にぎやかで明るい。北の海とは思えない陽射しと、海の青さが素晴らしい。 　 　本当はもっと離れて立っている。三本杉岩。