広島県その２(しまなみ海道・尾道)

しまなみ海道は、芸予の島々を渡って行く。 　一つひとつの島も架かる橋も海の青さに映えて美しい。新尾道大橋は特にステキである。 　かつてこの瀬戸内海域は「村上水軍」が勇壮な姿で海を走り回っていたところである。名所もそれなりにあるが、とても短時間で見てまわれるものではない。時間のあるときに、ゆっくり見てまわりたいと思うところである。「しまなみ海道は良いよ」と言うのがわかった気がする。 　サービスエリアからの眺めも良い。風が強かったのだが、海がのめっと、波がゆわ〜んとしていて、今まで見たことの無い本当に穏やかな海である。 　日が照るとキラキラと輝き、海の青さが違う。南国の深い海という感じであった。 　面白いのは、広島・岡山・愛媛の三県の特産物やキャラクター商品が並んでいることである。カワイイものとしては、紅葉・桃・ミカンに顔のついたぬいぐるみである。帰ってきてから買ってくるのだったなと後悔している。 　もう一つ、面白いなと思ったのは「橋より安いフェリー」の看板である。橋は通行料が高い。が、フェリーの就航時間を考えると面倒が少ないだろう。 　宿に着いて、向島を眺めていると、車や単車、自転車までが五分おきくらいにフェリーで運ばれて行き来している。尾道の街の人たちにとっては、信号待ちの感覚でフェリーに乗っているのかもしれない。日常的に島から島へ渡る。何だか羨ましいようなところである。