愛媛県その1(松山)

初めての愛媛県、松山は道後温泉へ行く。街中を路面電車やバスが走り、大きな街だ。駅前に近い時間貸し駐車場に車を停めたが、20分100円で、ウチの辺りと変わらぬ高さ。観光地なので観光客にとっては仕方がないところだ。 　 　坊ちゃん列車は蒸気に似せた音を出して、ゆっくり走る。運転手さん、車掌さんも昔風の詰襟制服である。車内も木でレトロ、雰囲気は良いが、夏場はさぞ暑かろう。冷房設備などあるはずはない。車掌さんが時々観光解説をしてくれるのだが、走りのうるさい音に負けない声で素晴らしい。声明でもやってもらいたい発声だ。 　 　道後温泉駅に着くと、突然の温泉街で不思議な感じである。夜ともなれば浴衣に丹前姿の湯浴み客でごった返すのであろう。足湯や道後温泉本館などで雰囲気を味わいたいものだ。 　停めてあった車に乗り、松山城へ行く。山の上にあり、ロープウエイやリフトでの往復となる。面白そうなので一人乗りのリフトに乗って行く。このところの晴天続きで木が元気なく立っている。きょうもまた良い天気で暑い。これが11月だというので驚いてしまう。 　 　城の階段は大変に急だ。上り下りが怖い。天守閣は風通しがよく、生き返る涼しさ。街を一望できる。双眼鏡が備え付けてあるのだが、天守閣の趣が半減だ。愛媛は不思議な地形だ。海の近くに山がドーンとあり、連なっている。中央構造線ならではの地形だろうか。 　 　宿は道後温泉からやや離れた所にある温泉ホテル。部屋にマッサージチェアの着いた贅沢な和洋室。ここを拠点に二泊三日だが、どうせゆっくりなどしていない。レンタカーで明日から走り回ることになる。 　 　　　天守閣からの風景と天守閣内。