京都府その5(加悦)

加悦の鉄道の跡地にＳＬ広場があり、動態保存車両に乗れるらしいので旦那につられて乗りに行くことにする。期間限定2日間。こういうのに弱い。 　だいたい私は加悦を、かやと読めなかったのだからそんな鉄道のことなど知りはしない。行けば面白かろうと出かけたが、これが良い天気過ぎて苦しいほどだ。 　 　梅小路の蒸気機関車とは違い、随分と小さい、明治村にあったのと同じくらいのものらしい。ホンの数分120ｍくらいの往復なのだが、車両がレトロで雰囲気が良い。さすがに子供連れが多いが、中には大人だけのグループや明らかにアヤシイ鉄らしい人物が混ざっている。私らもその一部なのだろうな。 　 　出発時、全員が座れるだけしか乗せてくれず待つ。が、人が予想より多かったらしく、増発して運転されていた。それでも混んでいる感じではない。いいなあ地方は。 　冷房も暖房もない客車で、この時期しか運転しないのは正解だ。既に中は蒸していて、窓を開けて風に当たらなければ苦しい。落とし窓なので勝手に開け閉めしないように注意される。 　 　たくさんの車両展示もあり、中に入れるのが良い。メンテナンスがさぞかし大変だろうなと思う。鉄道に興味が薄くても楽しめる。午後には荷物用バケットつきのディーゼルカーが運転されていた。傍らに郵便の袋が置かれているなどの芸も細かい。 　 　近くに加悦町古墳公園があり、作山古墳へ行く。これまた復元が楽しい。当時の雰囲気を感じ取れる不思議空間だ。土器がたくさん並んでいるのに、人も少なく、タイムスリップできるかも。北近畿は古墳だらけなのを知り驚いたが、大陸が近い半島なのだから、いろいろな人が流れ着いたろうと思えば不思議でも何でもない。こういう展示もまた面白いなと感心した。